刑務所内から保護観察官あてに「殺してやる」と書いた手紙を送ったとして、大阪府警が近畿地方の刑務所で服役中の男(36)について脅迫の疑いで逮捕状を取ったことが府警への取材でわかった。22日にも逮捕する。
捜査関係者によると、男は有罪判決を受けて服役中の今年7月、かつて保護観察を受けていた時の担当だった保護観察官あての手紙を法務省大阪保護観察所(大阪市中央区)に出し、「殺してやる」などと脅迫した疑いが持たれている。手紙には、公判を担当した大阪地裁の裁判官や刑務所の職員ら4人に関しても「お前たちのせいで自分の人生が狂った」「家族や親友、恋人なども狙う」などと書かれていたという。
法務省によると、受刑者の手紙は、以前は親族あてを除いて原則許可されていなかったが、2006年5月に刑事施設・受刑者処遇法が施行され、誰にでも出せるようになった。ただ、同法は受刑者が出す手紙を検査できるとも定め、内容が刑罰法令に触れたり脅迫的だったりする場合には、差し出しの禁止や該当部分の削除を認めている。
男が服役している刑務所では、受刑者の手紙は法改正後に一挙に増えたという。刑務官が日に3〜5人ですべての手紙をチェックしている。書いてはいけない文言を一律に決めているわけではないという。刑務所の広報担当者は「具体的な事案については答えられない」と話している。
0 件のコメント:
コメントを投稿